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組み立て可能な「高性能特殊カメラ」は、 世界一ポップなおもちゃカメラ [カメラ]

一見、幼児があそぶカラフルなブロックにも見える。

ところがこのブロック、ひとつひとつがモジュール化された部品で、組み合わせによってさまざまな機能を持つカメラが作れるのだ。

開発したのは、アメリカ・コロンビア大学のShree Nayar教授と、リコーからの客員研究者のオダマキ・マコト氏。コロンビア大学のウェブサイトで紹介されている。

世界一ポップなおもちゃカメラ?いやいや、組み立て可能な「高性能特殊カメラ」なんです

世界一ポップなおもちゃカメラ?いやいや、組み立て可能な「高性能特殊カメラ」なんです.png
source:https://www.youtube.com/


モジュールを組み合わせさまざまな特殊撮影が可能
『Cambits』と名づけられたこのシステム、各ブロックは色によって、センサー、照明、アクチュエーター、レンズ、光学アタッチメントなどの種類に分かれる。

それぞれは簡単に接続することができて、それによって、例えば、ハイダイナミックレンジ画像、パノラマ画像、リフォーカシング、ライトフィールド画像、深度画像、万華鏡画像、そして顕微画像まで撮影が可能なカメラが作れる。

<従来のカメラは、一種類の画像が撮れるだけのブラックボックスでした。

私たちは、あらゆる種類の画像を撮影できるような、モジュール化されて再構成も可能なハードウェアとソフトウェアを使うことで、カメラという器具を考え直してみたかったのです>

と、Nayar教授はいう。

ネジもケーブルも不要のマグネットタイプ
この『Cambits』は、マグネットを使ってお互いにくっつけることができる。ネジもケーブルも使用しない。バネを備えたピンを持っていて、くっつけられたブロックは電気的にも接続される。

そのピンを通じて、ホストコンピューターあるいはタブレット、スマートフォンなどから電源が供給され、コントロール信号や撮影したデータなども転送されるのだ。

それぞれのブロックはIDを持っていて、ブロック同士をつなげれば、ホストコンピューターはその構成を認識し、可能な撮影メニューを提供してくれる。

新しいモジュール・ブロックを追加すれば、既存のセットをさらに拡張できるようにもなっている。

この『Cambits』でキーになったのは、オダマキ氏が設計した、各ブロックに搭載されている回路基板だという。

その回路基板はアップストリームのインターフェイスとダウンストリームのインターフェイス、そしてマイクロコントローラーを持っていて、電力を各ブロックに供給するとともに、データを各ブロックから取得する。

コントロール信号は双方向でやりとりできる。




「この斬新な構成によって、われわれは様々なタイプのカメラを作り上げることができるようになったのです」とオダマキ氏はいう。

前述したさまざまな画像の種類は、その名称を見るだけでは、一般のひとはなかなかイメージできないと思う。ぜひ上記に挿入した動画『Cambits: A Reconfigurable Camera - YouTube』を見ていただきたい。

デジタルカメラはコンピューター技術と組み合わせることで、従来は考えもつかなかった多様な画像の撮影を可能にしたのだ。

この『Cambits』は、ただ形を変えられるだけのカメラではない。ふつうのカメラにはできないさまざまな画像を得ることができる。

これ、めちゃくちゃ欲しいんですけど……。

【参考・画像】

※ COLUMBIA UNIVERSITY

※ Rawpixel.com / Shutterstock

【動画】

※ Cambits: A Reconfigurable Camera - YouTube

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FUTURUS(フトゥールス)引用





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