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レンズと焦点距離のみ?シャッタースピードを理解するデジタル一眼レフ。テクニック [一眼レフ]

写真撮影には技能が必要です。趣味で2年続けている人でも、初めてデジタル一眼レフを手にしたときと同じように、何度も基本につまずきます。学ぶことは無数にあり、ミスを犯しやすいのです。

何よりマスターしておくべきことは、露出のルール。言い換えると、ISO、絞り、シャッタースピードの組み合わせで写真がどう変わるかを理解しておくことが重要です。人によって異なりますが、これら3つのうちもっとも難しいと言われているのが、シャッタースピードです。

でも、ご安心を。シャッタースピードを理解するのはそんなに難しくありません。関係するのはレンズと焦点距離のみなので、あまり多くの要素をいじる必要はないのです。以下に、シャッタースピードでやりがちなミスと、その対策を紹介します。


写真を台無しにするシャッタースピードのミス4つ

写真を台無しにするシャッタースピードのミス4つ.jpg

1. ぶれ
わざとじゃないのに写真がぶれている場合、95%の確率で、シャッタースピードが原因でしょう。半透明の素材を通して撮影したわけではなく、レンズがきれいな状態なら、確実にシャッタースピードが犯人です。

まず、カメラを手で持っている場合、どんなに訓練をしても人間は完全に静止できないことを知る必要があります。

それを前提にすると、どんな写真家も同じ原則にたどり着きます。手持ちで撮影するときは、焦点距離の逆数よりシャッタースピードを速くしなければならないという原則です。それより遅いと、ぶれが生じる可能性が高まります。

つまり、焦点距離が30mmなら、シャッタースピードは1/30秒より速くしなければなりません。焦点距離が60mmの場合、1/60が限界になります。200mmを越えるような望遠レンズは、より動きに敏感になるため、さらにシャッタースピードを速める必要があります。

どうしてもシャッタースピードを遅める必要があり、ぶれをなくしたければ、三脚が必須です(あるいは本などを台にする)。でも、三脚を購入する前に、弱い三脚は振動などの影響を受けやすく、多少のぶれが生じることを知っておいたほうがいいでしょう。

ほかに考慮すべき点として、シャッターボタンの押し方によってぶれが生じることもあります。優しく押さないと、カメラが動いてぶれてしまうのです。そのため、長い露出が必要なときには、リモートレリーズが便利です。



2. 写真が凍っている

写真はもともと静止しているものですが、中には静止しすぎているように見える写真があるから不思議です。きっと誰もが、「普通」の写真と「コマ止め」の写真を見たことがあると思います。自分の写真が静止しすぎていると感じたら、シャッタースピードを確認してみてください。


一般に、シャッタースピードが速いほど動きが止まって見えます。どれくらい止まっているように見えるかは、被写体の動く速度によって変わります。たとえば歩いている犬は1/100秒で撮ると静止しているように見えますが、走っている犬は1/800秒より速いと静止しているように見えます。もっと動きを出したければ、シャッタースピードを遅くしましょう。

自動車、バイク、水泳、ランニング、スタントパフォーマンスなど、動きやアクションの大きい被写体を撮るときには、シャッタースピードの速い撮影が向いています。それでも、あまり速くしすぎると、不自然に見えてしまいます。

静止していて、かつ自然な写真を撮りたければ、パンに挑戦してみましょう。通常のシャッタースピードのまま被写体を追いかけることで、被写体は静止しているのに背景がぶれた写真が撮れます。または、構図で遊んでみるのもいいかもしれません(斜めなど)。



3. 露出オーバー

シャッタースピードが遅いほど、センサーの露光時間が長くなります。つまり、ほかの要素が等しければ、明るい写真になります。露出オーバーの領域になってしまうと、飛んでしまった画像を復活させることは困難です。

露出オーバーを改善する方法はたくさんあります。ISOを下げる、絞りを絞る、測光モードを変えるなど。でも、特にシャッタースピードによる効果(上記1,2など)を目指している場合を除いて、まずはシャッタースピードを速めるのがベストです。

低光量写真や暗闇での撮影、夜空のスナップ写真など、シャッタースピードを遅める必要があることもあるでしょう。そのような場合でも露出オーバーの可能性はありますが、それほど一般的ではありません。どちらにしても、解決策は同じです。シャッタースピードを速めましょう。



4. 部分的に黒い

これは、外付けフラッシュやスピードライト使用時のミスです。フラッシュは非常に速いのでどんなシャッタースピードでも大丈夫と思っている人は多いと思います。ほとんどの場合それで間違いはないのですが、1つだけ、そうでないシチュエーションがあるのはご存知でしょうか。

そのシチュエーションは、シャッタースピードが速すぎるときに発生します。最近のカメラの仕様書には「フラッシュ同調速度」が書かれています。これは、フラッシュ使用時のもっとも速いシャッタースピードを表すもので、たとえばNikon D5500は1/200秒、Nikon D5は1/250秒となっています。

フラッシュ同調速度よりも速いシャッタースピードで撮ると、部分的に黒い写真ができあがります。この現象は、シャッターの作動原理によるものです。

シャッターは、2つの幕で構成されています。レリーズボタンを押すと、先幕が開いて露光が開始され、シャッタースピードの時間が過ぎると後幕が閉じるという仕組みです。

つまり、シャッタースピードが速いと、前幕が開き切る前に後幕が閉じ始め、フラッシュがセンサー全体に届きません。これについては、こちらの動画で詳しく解説されています(英語)。





とはいえ、シャッタースピードが速いときでもフラッシュを使う方法はあります。もっとも一般的な方法が、「ハイスピードシンクロ」と呼ばれる機能。中級から高級のデジタル一眼レフに付いています。付いていないカメラの場合、シャッタースピードを遅める以外の方法はありません。




いかがでしたか? 最初は混乱するかもしれませんが、時間をかければシャッタースピードの概念が自然と身に付くはずです。もっと理解を深めたいなら、こちらの記事で紹介しているバーチャルデジタル一眼レフツールを使って、自由にシャッタースピードをいじってみるといいでしょう。

写真上達にはほかにもいろいろな要素がありますが、何よりも大切なことは、常に自分の写真へのフィードバックを忘れないことです。


4 Common Shutter Speed Mistakes That'll Ruin Your Photos|MakeUseOf

Joel Lee(訳:堀込泰三)
Photo by Shutterstock.

ライフハッカー[日本版]引用



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